YouTubeのプライバシー設定(限定公開・非公開)とは?おすすめの設定方法

2021-04-16
Youtubeクリエイター
YouTubeの動画を投稿する際、限定公開や非公開といった設定が選べます。こうした公開設定は「プライバシー設定」と呼ばれ、特に動画の公開範囲を細かく調整したいクリエイターが活用しています。

プライバシー設定をうまく活用することでコンテンツを最適なユーザーに提供できるため、覚えておいて損はありません。

そこで今回は、YouTubeのプライバシー設定に関する基礎知識や設定方法を解説します。

YouTubeの3つのプライバシー設定について


YouTubeでは、投稿した動画の公開範囲を自由に設定できます。これを「プライバシー設定」と言います。

プライバシー設定は、公開範囲に応じて以下3種類の設定が可能です。


  • 公開:誰でも視聴可能な状態

  • 限定公開:リンクを知っている人のみが視聴できる状態

  • 非公開:指定したユーザーのみが視聴できる状態



それぞれのプライバシー設定については以下で詳しく解説します。

誰でも閲覧可能な「公開」


投稿した動画を「公開」の状態にすると、誰でもその動画を視聴できるようになります。

YouTube Liveにおいても公開状態にすると誰でもライブ配信を視聴できます。

公開状態の動画はYouTubeの検索結果や関連動画に表示され、さらにユーザーの属性にかかわらずURLの共有やコメント投稿が可能です。

特に公開範囲を設定しない場合は、この「公開」の状態で動画を投稿しましょう。

リンクを知っている人が視聴できる「限定公開」


「限定公開」に設定した動画は、その動画URLを知っているユーザーしか視聴できません。

ただし、リンクを共有したユーザーの検索結果画面や関連動画には表示されます。

ライブ配信の場合も、URLを共有したユーザーのみ視聴できる仕組みです。

限定公開状態の動画は基本的にURLを知っているユーザーしか視聴できませんが、そのユーザーが別のユーザーに向けて動画URLを共有することもできます。

たとえば、クリエイターAの動画のリンクを視聴者Bに共有したとしましょう。さらに視聴者Bは視聴者Cにそのリンクを共有しました。すると、視聴者BとCは共にその限定公開動画を視聴できるということです。

よって仮に視聴者Bがその動画を再生リストに追加したとすると、動画URLが別のユーザーとも共有されたことになるため、別のユーザーの検索結果にも表示されることとなります。

指定したユーザーのみが閲覧できる「非公開」


「非公開」状態に設定した動画は、クリエイター側が指定した人しか動画を視聴できません。

動画を見る権利はクリエイター側からしか付与できないという点が限定公開とは異なります。限定公開ではURLが拡散されると部外者が動画を視聴してしまう恐れもありますが、非公開だと特定の人物のみに視聴を限定できます。

非公開設定では、Googleアカウントによって特定ユーザーを指定する仕組みです。

そのため、非公開動画だからといって閲覧のためにパスワードなどは要りません。

また、ライブ配信で非公開設定にした場合は、配信者しか視聴できないので注意してください。ライブ配信の非公開設定は、主にテスト配信用として利用します。

限定公開や非公開の動画が役立つシーン


YouTubeでは、「公開」の状態で動画を投稿することが一般的です。

では、限定公開動画や非公開動画はどのように使い分ければよいのでしょうか。

ここでは限定公開動画や非公開動画の活用シーンをご紹介します。

ノウハウコンテンツに最適


最近注目されているノウハウコンテンツを扱っている場合、希少な情報を紹介することも多いことから、コンテンツの模倣に注意する必要があります。仮にライバルにコンテンツが模倣されてしまうと情報のオリジナリティが薄くなり、動画としての価値が低下してしまう恐れがあるからです。

こういった場合には限定公開や非公開を活用しましょう。

公開設定にしたノウハウコンテンツの場合、情報が広く伝播するのは喜ばしいものの、その内容がライバルの目にとまって模倣されてしまう恐れがあります。

そこで限定されたユーザーのみ視聴できる状態に設定しておくと、上記のデメリットが解消します。

そしてブログやSNSなどを活用し、「限定ユーザーのみにノウハウ動画を公開」などの訴求を行うことで、コンテンツの価値を維持したまま見込み顧客のみに情報を発信できます。

コミュニティ専用の動画を制作する場合


特定のコミュニティ内で動画を発信する場合も、限定公開や非公開の設定が便利です。

たとえば、家族やサークルといった限られたコミュニティで動画を発信したり、オンラインサロンを開設して動画を限定公開するという方法もあります。

プライバシー性の高い動画を投稿する場合


撮影した動画を身内や知り合いのみで共有したい場合は、限定公開や非公開の設定が役立ちます。

たとえば、結婚式の披露宴の様子を撮影し、その動画をYouTubeに投稿したとしましょう。このとき公開設定で動画を投稿してしまうと、出席者の顔が世間に出回ってしまい、プライバシー上の大きなトラブルに発展してしまう恐れがあります。

一方、限定公開や非公開であれば一部のユーザーしか視聴できないため、プライバシー性の高い動画でも問題なく共有できます。

YouTubeのプライバシー設定のやり方


最後に、YouTubeのプライバシー設定のやり方を解説します。

設定はすべて「 YouTube Studio 」で行うので、管理画面にログインしておきましょう。

新規投稿動画でプライバシー設定を行う方法


管理画面の右上にある「作成」>「動画をアップロード」を選択します。



動画のアップロード画面が開くので、投稿した動画ファイルを選択します。

そして、動画のアップロード中に設定を行いましょう。タイトルや概要などを入力して設定を進めていきます。



設定画面の最後にある「公開設定」というところまで進めてください。すると、「非公開」「限定公開」「公開」の3つのプライバシー設定が選べます。



動画の公開範囲に応じてプライバシー設定を選びましょう。

後は動画がアップロードできるまで待ち、設定画面の「保存」を押すと投稿完了です。

すでに投稿した動画のプライバシー設定を変更する方法


管理画面のメニューにある「コンテンツ」をクリックすると、過去に投稿した動画が一覧で表示されます。

プライバシー設定を変更したい動画の右側にある「公開設定」をクリックします。



すると3種類の公開設定を選択できます。



目的の項目を選択して「公開」をクリックすると設定内容が反映されます。

非公開動画で特定ユーザーを指定する方法


管理画面のメニューにある「コンテンツ」をクリックすると、過去に投稿した動画が一覧で表示されます。

プライバシー設定を変更したい動画の右側にある「公開設定」をクリックします。



すると公開設定画面が開くので、「非公開」の項目にチェックを入れ、その下に現れた「動画を非公開で共有する」をクリックしてください。



上画像のように共有設定画面が表示されました。

そこで「招待するユーザー」の項目へ、動画を公開したいユーザーのGmailアドレスを入力します。



その後、共有したユーザーのGmailへメールが届きます。その中に記載されている動画URLをクリックすることで非公開動画を視聴できるようになります。

まとめ


YouTube動画の公開範囲を自由に設定できるプライバシー設定。

YouTubeの動画は「公開」の状態で投稿されることがほとんどですが、特定のケースにおいては「限定公開」や「非公開」の設定が役立ちます。

特定のユーザーにしか見せたくないノウハウコンテンツを提供していたり、オンラインサロンで限定動画を発信したい人は、限定公開や非公開の設定が便利です。

プライバシー設定をうまく活用し、最適なユーザーにコンテンツを発信しましょう。

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