登録者は10万人必要?YouTube収入アップに本当に必要な3つの知識

2021-03-17
Youtubeクリエイター
YouTubeの収入にチャンネル登録者数は関係あるのでしょうか。ネット上の噂によれば、「チャンネル登録者数の10倍の数値が月収の目安」と言われているそうですが、仮に10万人いれば100万円の収入です。

しかし、YouTubeの収益の仕組みを考えると、チャンネル登録者数だけで収入を計算するのは無理があると言えるでしょう。

そこでYouTubeの収入と登録者数の関係について検証してみました。実は、YouTubeの収入を高めるためには、登録者数よりもさらに重要な要素が3つ存在します。

YouTubeの収入はチャンネル登録者数だけでは決まらない


結論から言えば、YouTubeの収入はチャンネル登録者の数だけでは決まりません。

なぜなら、登録者数の多いチャンネルでも、投稿した動画の再生回数が思った以上に伸びないケースがあるからです。登録者数が10万人ほどいるYouTuberでも、投稿した動画の再生数が1週間に50万再生を突破する人もいれば、1万再生ほどにしか伸びない場合もあります。

YouTubeの収入を決めるうえで大切なことは、チャンネル登録者数ではなく動画の再生数です。

YouTuberの主な収入といえば広告収入。広告収入は「再生数×広告単価」によって決まるため、いくら登録者数が多くても動画の再生数が伸びなければ収入は増えません。

そのため、収入を増やすにはいかに動画の再生数を伸ばせるかが重要となります。

ただし、登録者数が増えるほど各動画の視聴率も伸びる可能性は上がります。

YouTubeの広告収入だけで月収20万円を達成するには


YouTuberの主な収入源は広告収入だとお伝えしました。

では、広告収入だけで月収20万円を達成することはできるのでしょうか。

ここでは、YouTubeの広告収入だけで月収20万円を達成する方法をご紹介します。

まずはYouTube収益化の条件を満たす


YouTubeで収入を得るには、まず収益化申請を行わなければなりません。

YouTube側が収益申請を許可して初めて動画に広告を掲載することができます。

収益化申請に申し込める条件は次の通りです。


  • チャンネル登録者数が1,000人以上

  • 過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上



上記の条件をクリアすると動画に広告を掲載できます。

初期状態の広告単価の平均値は0.05~0.1円です。YouTubeを長く続けるうちに登録者数や総再生時間が伸びると、広告単価は上昇していきます。

月収20万円には最低400万再生数が必要


では、仮に広告単価が0.05円だとすると、月収20万円を得るのにどれくらいの再生数が必要かを見ていきましょう。

広告収入は、「再生数×広告単価」で決まります。

「再生数×広告単価0.05円=20万円」を逆算すると、月収20万円に必要な再生数は400万回です。1ヶ月に20本の動画を投稿していた場合、動画1本あたりに必要な再生数は20万回(400万回÷20本)となります。

上記は最低限必要な再生回数となるため、広告単価が1円の場合や動画の投稿本数が増えると動画1本あたりに必要な再生数は少なくなります。

広告収入以外の収益化方法も視野に入れる


とはいえ、YouTubeを始めたばかりの人が、動画1本で20万もの再生数を達成するのは至難の業です。

そこで広告収入以外の収益化方法も視野に入れましょう。

YouTubeには広告収入以外にも次のような収益化方法があります。


  • ライブ配信中のスーパーチャット(投げ銭)

  • 有料チャンネルの月額会員費

  • アフィリエイト

  • 企業案件(企業の商品を紹介して報酬を得る)



広告収入以外であっても、YouTubeで収益化する際は申請が必要です。ただ、収入源が複数あることで、同じ月額20万円を達成するにしても、400万もの再生数を叩き出すというハードルは随分下がります。

チャンネル登録者数はあくまで目安!収益化に本当に必要なこと


ネットではよく「YouTubeの月収は登録者数×10が目安」と言われていますが、あくまで目安にし、チャンネル登録者数を追い求めるあまり肝心のコンテンツ制作がおろそかにならないよう注意しましょう。

収益化に本当に必要なことは登録者ではなく、以下でご紹介するような点です。

1万人の新規登録より100万再生を意識したコンテンツ制作


チャンネル登録者数を増やすことばかりに躍起になり、コンテンツの価値が低落しては本末転倒です。

一度でも動画を見てその内容を気に入ってくれた人はチャンネルに登録してくれます。しかし、登録している人すべてが投稿する全動画をチェックしてくれるわけではありません。

そのため、動画の質が悪いと再生回数は伸びず、再生回数を基にして計算する広告収入も増えないのです。

それとは対称的に、常に視聴者にとって価値のあるコンテンツを提供することで再生回数は伸び、それに伴って登録者数も自然に増えていきます。登録者数は結果にしか過ぎないため、目的化しないよう気を付けましょう。

テーマとターゲットを明確にする


質の高い動画を制作するためには、テーマとターゲットを明確にすることが大切です。

たとえば、料理が好きだからと、いつも家庭で行う料理の様子やレシピを動画コンテンツ化しました。

しかし、それだけではYouTubeで数多くの再生数を稼ぐことはできません。YouTubeには膨大な類似コンテンツが存在するからです。

そこで、ターゲットを絞り込み、22~25歳の都内在住一人暮らしの男性を想定しました。最近は男性の料理も流行っていますが、就職したばかりの男性は経済的にゆとりがあるとは言えず、よりコスパの高いレシピを採用するはずです。そのため、「若い男性向けの格安レシピ」という分野で動画投稿することにしました。

上記は、コンテンツのテーマやターゲットを細分化した事例です。「誰に、何を提供するのか」という面を明確にすることで、同じような悩みを持つターゲットに内容が刺さりやすくなり、その共感から動画が伸びやすくなります。

SEO対策を施す


従来、SEO対策と言えば検索エンジンにおけるWeb記事に効果があるものでしたが、YouTubeでもSEO対策は必須です。

SEO対策とは、コンテンツにさまざまな施策を講じ、意図的に検索順位を高める方法です。YouTubeの場合は、視聴者がYouTubeブラウザやアプリで動画を検索する際に、より目立ちやすい箇所に自分の動画が表示される施策を指します。

コンテンツがいくら面白くても、誰の目にも触れることがなければ意味がありません。

そのため、コンテンツの質と共にSEO対策も意識するようにしましょう。たとえば、検索クエリを分析して完全一致するキーワードを使用したり、概要欄にキーワードに関連する用語を適度に用いる、キーワードタグの適用といった方法が当てはまります。

まとめ


チャンネル登録者数が増えると視聴率が向上する可能性も高まりますが、収入には直接的な影響はありません。

YouTubeの主な収入である広告収入は再生回数によって金額が決まるため、投稿した動画が安定して数多くの人に視聴される仕組み作りが大切です。

中でももっとも重要と言えるのが、コンテンツ制作です。コンテンツの質が高まれば再生回数も伸び、おのずと登録者数も増えていきます。

登録者数を意識することは重要ですが、そのことばかりを考えて肝心のコンテンツ制作がおろそかにならないよう注意してください。

おすすめ記事